構築記事
Regulation E “Standard”|HippowdonVGC
この1ヶ月で色々考えてました。
ポケモンは考えてる時が一番楽しい。
経緯 択の解消と再現性を高める
初手水ラオスミラーになりました。
何の技を押しますか?
毎回同じ技を押せていますか?
ちなみにこの対面に正解はありません。
あらゆる行動を考えた時にお互いに裏目のある「噛み合いゲー」になってるかと思います。
議論が平行線にしかならない不毛な対面。
なのでミラーは避けたい。
同様にカイリューミラーやパオミラーも不毛。
お互いに上の3匹がいると、選出択が始まり噛み合うか噛み合わないかのゲームになる。
なので、この3匹に対しそれ以外の駒で安定択を探すのが再現性を高められると考えた。
現状SV最強はカイリュー、それに強いパオ、さらにそれに強い水ラオス、に強いのがカイリューと有利不利の三角形が頂点にいる。
この三角形の全てにテラスも込みで強い駒が
「カミ ツツミ キョジ ラッシャ」
上ほど強くはないけど打ち合えそうな駒が
「炎オーガ ガチグマ ミミッキュ サフゴ」
だと思っていて、有利不利も逆転できる。
どれも採用率の高いポケモンで、共通認識で勝つためには必要なポケモンだと思われている。
上記以外のポケモンの殆どはマジレスされて思うように動けないかテラスを強要される。
上記のポケモンを採用し、わかってても強すぎて止められないを押し付けるのがSVの対戦。
「TOP6グッドスタッフ」
「キョジカイリューサイクル」
「拘りラッシャサイクル」
「トリルミミガチグマ」
この4つの選択肢が上記から浮かんだ。
メタ構築はマッチング運ゲで噛み合いゲーにしかならないので除外。
自分は対面構築が得意なのと特にトリルミミは使い慣れていたしガチグマを試してみたかったのもあったので、まずはトリパから触ったが水ラオスのマジレスがつらかったのと、三角形の全採用ができないのは損してると思い、1週間で捨てた。
というかガチグマ単体が強いだけでトリル無しでも十分に戦えていたため、それならば6世代の対面厨パ「ガルガブゲンボルトバシャスイクン」のような強みを押し付ける構築でいいと思い、TOP6グッドスタッフを握ることにした。
理想。
選出順を「安定択を取れる駒→2枚目の安定択→マジレス詰め筋」に当てはめて組み立てる。
三角形全てに対し出し負けず、同時に採用されやすい受け駒にも打点があり、その他に対してもマジレスしていけて選出択にならない耐久に厚めな電磁波挑発カミと炎オーガを採用。
詰め筋はテラスがない状態やラス1ノマテラ神速マジレスカイリューに対してマジレスしていける襷霊テラパオと技範囲を広げた水ラオス。
後は上4匹だけだとつらい受けルやトリパに対して強く、カミを後ろに置きたい時の初手の選択肢にもなれるカイリューとガチグマで完成。
どれから投げてもある程度のパワーが保証されていて多少選出をズラされても打ち合える。
電磁波に氷柱落としにツタ棍棒と上振れ要素も自然と採用でき、劣勢も捲れる可能性がある。
全対応はできてないが(100%は不可能)それなりの確率で択を減らせた構築には仕上げられた。
現に36-4の勝率90%で1950まで行けたくらいには安定していた。(最終2050)
また、想定に当てはめた選出が成立した時の勝率が高く、再現性を取れていた。
噛み合いを解消しようとする試み
結局どこまで行っても噛み合いゲーでしかないし、SVは運要素が多すぎて上振れ下振れもあるから1rom特攻は賭けでしかない。
誰にでも下振れて溶けることはあるし何なら2romでも足りないと思う。
なので今回は複数人で各々使いやすいようにカスタマイズし型もズラした状態で取り組んだ。
完全な物量作戦でどれか1つでも残せれば良い。
その結果が以下の通り。
・最終2152 (せっきー)
・最終2121 (しじょ)
・最終2106 (kiby)
・最終2050 (自分)
・最終2043 (かっしー)
・最高2035 (ゆうのしん)
・最高2010 (ぽぜす)
・第11回葉桜杯Next 優勝 (あじたん)
・第4回デカヌチャンカップ 準優勝 (ヨヌ)
全員がレート2000以上で大会でも勝っており、うち3人は2100以上で非常に納得の行く結果に。
これだけのromを用意すればどれか1つくらいは上振れるだろうという考えは正しかった。
この結果から見ても、再現性はかなり取れていたと思うし、構築の強さを証明することができた。
完成された構築で回数を稼ぐ
先程も言った通り、SVは噛み合いゲーなので必然と試行回数を要求される回数ゲーでもある。
しかも潜れば潜るほど型を知られ不利になっていくので、わかってても強い構築を作った上で上振れ待ちで回数を稼いでいかないといけない。
なので構築の完成度の要求値が過去どの世代よりも高いと思う。
ポケモンを構築で語るなら自分がプレイヤーである必要もないと思ってるので今回は複数人に提供したが、良い結果が出て良かった。
Special Thanks
構築を使ってくれた方々